契約金の話はさておき、先週Appleに正式に入社したアンジェラ・アーレンツ氏が、既に11万3000ユニットの制限付き株式を受け取ったというニュースが本日報じられました。現在の株価(Apple株は600ドル前後まで回復しています)では、この株式の価値は約6800万ドルになります。
これにより、同社の小売・オンラインストア担当の新SVPは業界で最も高給取りの幹部の一人となるが、もちろん、その報酬が支払われるのはもう少し先になる。米国証券取引委員会への提出書類によると、全額が支払われるのは2018年になるという。
この申し立てを最初に発見したのは MacRumors だ。
アーレンツ氏は、2014年6月1日から2018年6月14日までの複数の権利確定期間にわたって株式を受け取ることになります(ただし、同氏がAppleに留任した場合)。仮にAppleの株価が上昇した場合、RSUの価値はその期間中に大幅に上昇する可能性があります。
制限付株式ユニット(RSU)は、従業員の会社への定着を報いる標準的な株式報酬です。一般的な報酬として、また従業員の定着率向上のために活用されます。RSUは、通常、付与日に基づいて毎年設定される権利確定日に、1株の株式に転換されます。
ここでいくつか言及しておくべき点があります。まず、アーレンツ氏の株式は権利確定後、配当金を受け取る資格を得ます。つまり、もし11万3千株全てが今日利用可能で、Appleが1株あたり四半期3.29ドルの配当を支払うとすると、彼女は配当金だけ で年間約140万ドルを受け取ることになります。
また、Appleは先月、配当金の増額を継続する計画を発表し、6月に株式分割を実施することも忘れてはなりません。7対1の株式分割により、Ahrendts氏が保有する11万3千株の制限付き株式ユニットは約80万株になりますが、技術的には価値は変わりません。
アップルは昨年10月、高級衣料ブランド「バーバリー」の元CEOであるアーレンツ氏を小売部門の責任者に採用したと発表した。業界関係者は、彼女の輝かしい経歴と、同社が同職をめぐって抱えていた問題を踏まえ、この注目度の高い人材の採用を称賛している。