商業パイロットにとって、必要なチャートや書類をすべて持ち歩くのは、文字通り大変な負担です。ところが、AppleのiPadが、ある航空会社のパイロットの負担を軽減するとのニュースが届きました。40ポンド（約18kg）のフライトバッグを1.5ポンド（約6kg）のタブレットに置き換えるのです。5月末までに、アメリカン航空のパイロット8,600人がチャート、地図、マニュアルが詰まった重いバッグをiPadに交換し、業界最大の怪我の原因の一つを軽減することになります…
「パイロットの負傷の最大の原因であるバックパックの持ち運びを減らしました」と、アメリカン航空の航空業務技術担当副社長、パトリック・オキーフ氏は、今週ニューヨーク市で行われたタブタイムズ・タブレット戦略の基調講演で述べた。
オキーフ氏はさらに、iPadは印刷コストの削減に加え、航空会社の燃料費を100万ドル削減すると見込まれていると付け加えた。FAAはこれまでコックピットでの使用のみを承認しており、アメリカン航空はフライト中にAppleタブレットを導入することを許可されている唯一の航空会社となっている。
同航空会社は他の業務にもAndroidベースのタブレットを使用しており、乗務員は約1万6000台のSamsung Galaxy Noteを使用しています。例えば、客室乗務員は食事や座席、ゲートからの最新情報を確認するためにタブレットを使用しています。
アメリカン航空は現在、タブレットの広範な使用が認められている唯一の航空会社ですが、他の航空会社もタブレットの導入を進めています。例えば、オーストラリアのカンタス航空は、機内エンターテイメントにiPadを活用し、デジタル搭乗券にはAppleのiOS 6 Passport機能を活用しています。
米国の航空旅客は、FAA（連邦航空局）が機内でのスマートフォンの使用の安全性を宣言するのを依然として待っている。今年初め、連邦航空局がiPadの機内持ち込み安全性を暫定的に承認したという報告が浮上した。
