Appleは木曜日、Intelのスマートフォンモデム事業の過半数を買収する契約を締結したと発表した。買収額は10億ドルで、今年第4四半期に完了する見込みだ。買収には、Intelの従業員2,200人がAppleに移籍すること、特許権などの知的財産権、設備、リース契約が含まれる。
この取引に関するインテルの CEO のコメントは次のとおりです。
「この契約により、インテルのチームが構築してきた重要な知的財産とモデム技術を維持しながら、5Gネットワーク向けの技術開発に集中できるようになります」と、インテルCEOのボブ・スワン氏は述べています。「私たちは長年Appleを尊敬しており、Appleがこの才能あるチームとこれらの重要な資産を今後活用していく上で最適な環境を提供してくれると確信しています。ネットワーク事業者、通信機器メーカー、クラウドサービスプロバイダーなど、世界中のお客様基盤のニーズに最も合致する5Gに、全力を注いでいくことを楽しみにしています。」
Apple のハードウェア テクノロジー担当 SVP は次のように述べています。
「私たちは長年にわたりインテルと協業しており、このチームがAppleと同様に、ユーザーに世界最高の体験を提供するテクノロジーを設計するという情熱を共有していることを確信しています」と、Appleのハードウェアテクノロジー担当シニアバイスプレジデント、ジョニー・スルージ氏は述べています。「Appleは、成長を続けるセルラーテクノロジーグループにこれほど多くの優秀なエンジニアが加わることを大変嬉しく思っており、彼らがAppleのクリエイティブでダイナミックな環境で活躍してくれると確信しています。彼らは、革新的なIPの大規模な取得と相まって、将来の製品開発を加速させ、Appleのさらなる差別化に貢献してくれるでしょう。」
AppleがIntelのスマートフォンモデム事業に興味を示しているという噂は、同社とチップメーカーのQualcommとの確執が公になった後も絶えませんでした。その後、両者は和解し、6年間のライセンス契約を締結しましたが、本日の報道では、Appleがモデム製造を自社で行う意向を改めて示しています。
この取引は当然ながら規制当局の承認が必要ですが、承認されれば、Appleは携帯電話規格のプロトコルからモデムのアーキテクチャや動作に至るまで、17,000件を超える無線技術特許を保有することになります。Intelは、PC、IoTデバイス、自動車など、スマートフォン以外の製品向けのモデム開発能力を維持することになります。
出典:アップル