アップルは本日、EUの通信事業者の要請に応じてiPhoneユーザーが連絡先、写真、メッセージなどのデータをAndroidスマートフォンに転送できるようにするツールを同社が開発中であるという、先週日曜日のテレグラフ紙に掲載された記事を否定した。
「この噂は事実ではありません」と広報担当者はBuzz Feedのジョン・パツコウスキー氏に語った。
「当社はAndroidからiPhoneへのユーザー移行に全力を注いでおり、順調に進んでいます」とアップルの広報担当トルディ・ミュラー氏は書面の声明で述べた。
ティム・クック氏によれば、同社の2015年9月四半期に販売されたiPhoneのほぼ3分の1はAndroidプラットフォームから乗り換えたユーザーによるものだったという。
「他のOSから乗り換えたユーザーも何人かいただろうが、Androidが圧倒的に多いのは明らかだ」とクック氏は電話会議で語った。
テレグラフは、iPhoneからAndroidへの乗り換えが進まないことでAppleとのビジネス交渉において欧州の大手通信事業者が弱体化するのを恐れ、Appleにそのようなツールの開発を圧力をかけていると主張した。
「通信事業者は、データ転送の技術的な煩わしさもあって、iPhoneから乗り換える顧客はほんのわずかだと懸念している」と報告書は述べている。
この話はすぐに奇妙に思えた。たとえ通信事業者の懸念が事実だったとしても、顧客にそのようなツールを提供するのはGoogleや端末メーカー、あるいは通信事業者の責任だったはずだ。もちろんAppleの責任ではない。
出典:バズフィードニュース