今朝、AppleとSamsungのいわゆる「フレネミー（友敵）」関係を詳細に検証した興味深いレポートが発表されました。両社は競合関係にあり、サプライチェーン上のパートナーであり、世界中で訴訟を起こし合っていることから、この関係は確かに奇妙なものです。
近年、おそらく最もよく知られているのは、後者の関係でしょう。両社は、どちらがどちらを模倣したかをめぐって法廷闘争を繰り広げ、特に北カリフォルニアで最近起きた訴訟は、非常に注目を集めました。ロイター通信によると、この件の発端はGalaxy Tabだったそうです…
AppleとSamsungの複雑な提携は、AppleがiPod shuffle、nano、そして当時発売予定だったiPhone向けのフラッシュメモリの安定したサプライヤーを探していた2005年に遡ります。当時、SamsungはNANDフラッシュメモリ市場の約50%を占めていました。当然のことながら、AppleはSamsungを選んだのです。
この関係の結果、両社はその後数年間にわたり繁栄を遂げました。ご想像のとおり、Appleのサプライヤーであることにはメリットがあり、サムスンはスティーブ・ジョブズがスマートフォン市場をどれほどの規模に見込んでいたかを知ることができました。そして2010年、サムスンはGalaxy Sを発売しました。
ご存知の通り、Galaxy SはAndroid OSを搭載しており、ジョブズ氏とCOOのティム・クック氏によると、外観と操作感はiPhoneに非常に似ていました。そのため当然のことながら、彼らは当時の最大のサプライヤーであったサムスンのトップ幹部に懸念を訴えました。ロイターのプロフィールより：
ジョブズ氏とクック氏はクパチーノを訪問した際、サムスン幹部に不満を訴えた。事情に詳しい関係者によると、アップルはサムスンが懸念に対応してデザインを変更すると予想していたが、これは誤りだったという。
アップルの最大の懸念は、2011年初頭のギャラクシータブの発売で現実のものとなった。ジョブズ氏らは、ギャラクシータブを明らかにiPadの模倣品とみなした。
クックは重要なサプライヤーとの関係を懸念し、サムスンを訴えることに反対していた。しかしジョブズは、サムスンが報復から逃れるためにサプライヤーとの関係に頼っているのではないかと疑い、我慢の限界に達していた。
アップルは2011年4月に訴訟を起こし、その争いはすぐにヨーロッパ、アジア、オーストラリアの裁判所に広がった。」
クックCEOが懸念していた通り、訴訟はAppleとSamsungのサプライヤー関係に悪影響を及ぼしている。AppleがNANDサプライヤーとしてSamsungを外すのは当分先になるかもしれないが、ディスプレイ、そして報道によるとプロセッサの発注を他のサプライヤーに移管し始めている。
果たして全ては価値があったのだろうか？そうは思えない。噂によるとAndroid訴訟に費やした数億ドルは、昨年8月にサムスンから勝ち取った10億ドルをほぼ帳消しにするほどだ。しかも、特許侵害を理由に自社製品をブロックしたり禁止したりすることに成功した例はまだない。
しかし、それでも彼らは挑戦を止めようとはしない。両社はすでに北カリフォルニアでの法廷闘争の第2ラウンドに向けて準備を進めており、今夏に開始予定となっている。
