Appleの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏は本日、WWDC基調講演に登壇し、iOS開発者向けの新しいSDK(ソフトウェア開発キット)を発表しました。クック氏は、この新しいSDKをApp Storeの開設以来最大のリリースと表現しました。このSDKには、4,000もの新しいAPIや「Extensibility」と呼ばれるアプリ通信フレームワークなど、開発者が活用できるiOS向けの新機能が複数含まれています。
「世界中で8億台以上のiOSデバイスが販売されており、開発者にとって大きなチャンスが広がっています」と、Appleのソフトウェアエンジニアリング担当シニアバイスプレジデント、クレイグ・フェデリギは述べています。「これはApp Storeの開設以来、最大のiOSリリースとなります。iOS 8 SDKは、驚異的な新フレームワーク、より優れた拡張性、そして革新的な新プログラミング言語など、4,000以上の新しいAPIを提供します。」
新しいSDKは、開発者に新しい共有オプション、写真編集、カスタムアクション、通知センターウィジェット、サードパーティ製キーボードのサポート、拡張されたドキュメント処理、サードパーティ製アプリ向けTouch ID、そして新しいカメラAPIへのアクセスを提供します。開発者は、HealthKit、HomeKit、CloudKitプラットフォーム、そしてSpriteKit、SceneKit、Metalといった新しいゲーム技術も活用できます。
さらに、Appleは次世代のiOSアプリ開発を促進するため、Swiftという全く新しいプログラミング言語を導入しました。数ヶ月、数年後、App Storeでこの言語がどのような成果をもたらすのか、興味深いところです。SwiftはCocoaとCocoa Touch向けに設計されており、Objective-Cと並行して動作します。また、OS X開発にも使用できます。