iCloudがAppleにとって大きな存在であると言うのは、少々控えめな表現でしょう。このクラウドベースのストレージおよびバックアップサービスは、iPhone 4SとiOS 5と同時にわずか6ヶ月前にリリースされましたが、すでに1億人以上のユーザーを獲得しています。
しかし、その急速な人気とAppleのソフトウェアへの深い統合により、大きな疑問が浮かび上がりました。それは、その安全性はどの程度なのか？ ArsTechnicaのスタッフが先日、ソフトウェアセキュリティの専門家たちに話を聞いてみました。
Echoworxの副社長であるロビー・グルリ氏によると、iCloudはSSL通信やディスク上の128ビット暗号化など、業界最高水準のセキュリティ対策を採用しているという。また、グルリ氏はAppleが最近、開発者による固有デバイスIDへのアクセスを禁止したことを高く評価している。
それは良いニュースです。しかし悪いニュースは、Appleが望めば、iCloudのあらゆるデータを閲覧できるということです。フォレンジックデータ分析の専門家であるジョナサン・ズジアルスキー氏は、iCloudの利用規約の興味深い部分を指摘しています。
ただし、Appleは、他者が提供するコンテンツが適切であるか、本契約に準拠しているかを常に判断する権利を留保し、当該コンテンツを事前審査する義務を負いません。ただし、Appleは、コンテンツが適切であり、本契約に準拠しているかどうかを常に判断する権利を留保し、当該コンテンツが本契約に違反している、またはその他の理由で不適切であると判断された場合、事前の通知なく、Appleの独自の裁量により、いつでもコンテンツを事前審査、移動、拒否、修正、および／または削除することができます。
では、暗号化された情報にAppleはどのようにアクセスするのでしょうか？ Ars によると、Appleは「マスター復号鍵を保有」しており、これにより、必要に応じてユーザーのiCloudデータを復号して確認することが可能になるとのこと。
心配する必要はあるでしょうか？いいえ。要するに、iCloudのデータはApple以外の誰からもしっかりと保護されているということです。そして、Appleは法的な問題に関連する場合のみ、あなたのファイルにアクセスするようです。
iCloudをお使いですか？セキュリティについて心配になったことはありませんか？
