DigiTimesが引用した日経新聞によると、シャープはアップルから将来のiPhone向けカメラレンズの受注を確保したいと考えているという。アップルとの有利な契約締結の可能性を高めるため、シャープは現在44%の株式を保有する日本のレンズモジュールメーカー、カンタツへの投資を増やすのではないかとの憶測が広がっている。
シャープは、現在iPhoneのカメラレンズモジュールを大量に供給している台湾のラーガン・プレシジョンと競争する必要がある。シャープは、iPhoneの組み立てを請け負う世界最大の製造業者であるフォックスコンの傘下にある。
中国語メディアLiberty Timesによると、カンタツは現在、ラーガンと同等の歩留まりで12メガピクセルのカメラモジュールを生産している。
日経新聞が入手した社員宛ての最近の書簡の中で、シャープの戴正武社長は、中核設備や製造パートナーへの投資と買収を通じてカメラモジュール事業を強化すべきだと述べた。
アップルはカンタツの株式を保有していないが、2016年初頭に同社に製造設備のアップグレード用の設備を供給した。
本日の別の報道では、DigiTimesはサムスンが来年のiPhone 8にAMOLEDパネルを独占的に供給すると改めて報じた。LGディスプレイ、ジャパンディスプレイ、シャープなどの他のパネルメーカーも、2018年中にアップルのAMOLEDサプライチェーンに加わる可能性がある。
出典:DigiTimes