Siri搭載のApple HomePodは、発売から約9か月が経過し、現在、米国でスマートスピーカーを所有する100世帯のうち4世帯に設置されています。一方、最も人気のあるスマートスピーカーであるAmazon Echoを少なくとも1台所有していると答えたユーザーの割合は23%です。
ストラテジー・アナリティクスがスマートスピーカーユーザー1,011人を対象に実施した調査によると、Amazon Alexa搭載デバイスを所有するユーザーは63%、Google製デバイスを所有するユーザーは17%でした。HomePodのユーザー率は、Amazon Echo Spot、Amazon Echo Show、Amazon Echo Kids Editionと同程度でした。7月と8月に実施されたこの調査では、HomePodはより高価なGoogle Home Maxの2倍のユーザーに利用されていることが示されました。
さらに詳しく調査したところ、Strategy Analyticsは、スマートスピーカー所有者の88%が少なくとも1台のAmazon製スピーカーを所有し、31%がGoogle製スピーカーを所有していることを明らかにしました。次に購入するスマートスピーカーのブランドについて尋ねたところ、回答者の46%は「わからない」と回答しました。残りの54%は、Apple、Amazon、Googleのいずれかを選ぶと回答しました。
これらの数字を正しく解釈するならば、AppleはHomePodの低価格モデルをリリースすることで何らかのメリットを見出せる可能性があると示唆しています。HomePodは349ドルで、このリストの中で2番目に高価なスマートスピーカーです。HomePodより高価なのは、399ドルのGoogle Home Maxだけです。今年初めには、AppleがBeatsブランドのスマートスピーカーを発売するという噂がありました。
Strategy Analytics のスマートスピーカー担当ディレクター、David Watkins 氏は次のように述べています。
AmazonとGoogleは今日の市場を支配しているかもしれませんが、必ずしもそうとは限りません。多くの消費者は、高品質なオーディオ、優れたデザイン、デバイスの互換性など、本調査で明らかになった高い期待に応えるのであれば、代替ブランドを検討する用意があります。
Appleは2017年6月にHomePodを初めて発表しました。幾度かの延期を経て、正式に店頭に並んだのは今年2月でした。発売以来、HomePodは定期的にアップデートされ、マルチルーム対応やステレオペアリング、通話機能など、様々な新機能が追加されてきました。
Appleはスマートスピーカーの市場シェアを拡大するために何をすべきでしょうか?ぜひご意見をお聞かせください。