Appleは法廷文書の中で、電子書籍関連の価格操作疑惑に関する政府の訴えは「根本的な欠陥」であると述べた。さらに同社は、Amazonが卸売モデルを業界に押し付けており、誰もそれに異議を唱えようとしなかったため、Appleが市場に参入する前は競争が存在しなかったと主張した。
ロイターは次のように報じている。
アップルは裁判所の書類の中で、「アップルの電子書籍配信への参入は、競争が存在しないところに競争を生み出す典型的な競争促進行為だ」と主張した。
「完全に適切であると広く認識されている事業戦略を理由に、アップルが事後的な法的攻撃を受けることは、市場に誤ったメッセージを送ることになる」と付け加えた。「政府によるアップルに対する訴えは、事実上、そして法的にも根本的な欠陥がある。」
アップルの幹部エディー・キュー氏は最近、政府はエージェンシーモデルをあまり理解していないと主張した。エージェンシーモデルでは、出版社はiBookstoreで電子書籍の価格を自由に決めることができ、アップルは収益の30パーセントを受け取ることができる。
さらにアップルは、ジョブズ氏が電子メールのやり取りの中でアップルと出版社は「12.99ドルと14.99ドルで本当の主流の電子書籍市場を作るべきだ」と書いたとされるコメントについて、 政府が「正確に解釈した」ことを否定した。
アマゾンは長い間、自社ストアで販売される電子書籍の価格を独占的に設定できる卸売モデルを好んでおり、Kindle本の大半は最大9.99ドルとなっている。
アップルは法廷文書の中で、デジタル書籍市場への参入によって需要が刺激され、アマゾンやバーンズ・アンド・ノーブルなど卸売モデルの推進企業は競争力を保つために電子書籍リーダーのハードウェアをより良く作らざるを得なくなったとさえ記している。
Apple は最近、これに似た発言をしたが、この件に関する法廷文書で同社がかなり強い言葉を使ったのは今回が初めてだ。
CNET のグレッグ・サンドバル氏は、この訴訟では Amazon が Apple を出し抜いたため、Apple は和解すべきだと考えている。
どう思われますか、Apple はこの件で自社の評判を危険にさらしているのでしょうか?
出版社との電子書籍契約は、消費者に不利、ひいては競争を阻害するものとみなされるのでしょうか?
