月曜日にお伝えした通り、Apple CEOのティム・クック氏は先日、中国を訪問していました。北京の西単にあるショッピングモール「Joy City」内のApple直営店で、iFanの写真撮影に応じてくれました。人口13億3000万人の中国（Appleにとって最重要市場として台頭しつつある）への訪問の真の目的は依然として秘密に包まれていますが、Proviewの件と、中国でのiPadの発売が迫っている時期と重なっています。
2つのニュース記事によると、クック氏は地元の政治家とも会談し、「知的財産問題」について話し合ったという。同社の広報担当者は、会談は「素晴らしいものだった」と述べた。しかし、Proviewの担当者は、クック氏が「政治的な広報キャンペーン」を展開したとすぐに非難した。
ご存知の通り、苦境に立たされているディスプレイメーカーのProviewは、中国におけるiPadの名称使用権をめぐってAppleを提訴しています。Appleは中国ではまだ第3世代タブレットを発売していません。深センの裁判所は、iPad商標に関するAppleの最新の控訴について、90日以内に判決を下す見込みです。
ブルームバーグによると、クック氏は中国の李克強副首相と北京市長の郭金龍氏と会談したという。アップルの広報担当者キャロリン・ウー氏によると、クック氏と李氏は「素晴らしい会談」をしたという。
ブルッキングス研究所の上級研究員、李成氏の評価によると、李氏との会談は、来年3月に温家宝氏の後任として中国の首相を務める有力候補とクック氏が個人的な関係を築く機会となる。
ウォール・ストリート・ジャーナルは国営メディアの報道を引用し、クック氏と李氏が「知的財産問題と協力の強化」について話し合っていたと報じ、空白を埋めている。
国営中国中央テレビ（CCCTV）は水曜日の夕方のニュースで、李克強首相が中南海でクックCEOと会談する様子を放映した。中南海は中国の最高指導者が集まる厳重な警備施設だ。中国政府高官が外国要人の訪問によく利用する場所で、この会談は、中国と、その製品を生産し、そしてますます購入する国との関係が深まっていることを印象づけるものだ。現在、中国の副首相を務める李氏は、10年に一度の大規模な指導部交代の一環として、来年、温家宝首相の後任となる見込みだ。
言うまでもなく、Proviewの債権者は、 中国で誰がiPadの名称を使用できるのかをめぐる深セン裁判所の判決に影響を与えることを目的とした「政治的広報キャンペーン」をCEOが行ったと非難し た。
これに対し、ウー氏は 「Proviewは中国の裁判所と顧客を誤解させている」と反論した。
正直に言うと、クックCEOは中国の政治家とProviewについて話し合ったようです。どう考えても、クックCEOの中国ツアーには目に見える以上の何かがあるという印象から逃れるのは難しいでしょう。
おそらくクック氏は、一部の人がアップルブランドのHDテレビ用だと考えているシャープとの契約の詳細について話し合うために、フォックスコンの創業者兼CEOのテリー・ゴウ氏と会ったのではないかと思う。
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