英国紙テレグラフは昨日、ウェアラブルデバイスが国家支援のスパイによるハッキングの危険にさらされる可能性があると閣僚が警告したことを受け、Apple Watchが閣議で使用禁止になったと報じた。スマートフォンも同様の懸念から閣議で使用禁止となっており、ある情報筋は「ロシアはあらゆるものをハッキングしようとしている」と述べている。
英国の元首相デービッド・キャメロン政権下では、マイケル・ゴーブ元法務長官を含む複数の閣僚がスマートウォッチを着用していた。
テリーザ・メイ新首相の下では、ハッカーがスマートウォッチを「盗聴器として」利用する恐れがあるとして、閣僚らがスマートウォッチを着用することを禁止している。
今年の夏の初めには、オーストラリア議会の公式記録にアップルのSiriが話し手として記録されたが、「Hey Siri」が誤って起動し、公聴会が中断された。
教育雇用予算委員会でSiriが口を挟む #auspol pic.twitter.com/blZm4vOHww
— ハンサードで見つけた (@inthehansard) 2016年5月14日
The Vergeによると、オーストラリアの閣議でもAppleのウェアラブルデバイスの使用が禁止されたという。シドニー・モーニング・ヘラルド紙によると、テクノロジー好きとして知られるオーストラリアのマルコム・ターンブル首相は、以前は下院議場でApple Watchをチェックしていたが、現在はそうではないという。
政府報道官は、機密室に通信機器を持ち込むことを禁じる長年の方針により、閣議の前にはマスクを外す義務があると確認した。
ターンブル首相のサイバーセキュリティ顧問を務めるアラステア・マクギボン氏が指摘するように、「メガネからランニングシューズまで」インターネットに接続する個人用デバイスが増えるにつれ、通信セキュリティにはより一層の注意を払う必要がある。
出典:テレグラフ