Apple が iOS と OS X の多くの機能を、デバイス間でシームレスな 1 つのエクスペリエンスに統合していることは周知の事実ですが、その例の 1 つである iOS 8 の予測入力機能である QuickType が最近 OS X Yosemite に登場しました。
Yosemiteでは、ESCキーを押すと、OS Xが次に入力すべきと判断する複数の単語の候補を含むドロップダウンメニューが表示されます。スペースバーを押すと、ハイライト表示された単語とスペースが挿入されるので、ユーザーは入力を続けるか、もう一度ESCキーを押して次の候補を表示できます。これは、数年前からOS Xに搭載されている同様の機能とは異なる点にご注意ください。
ESCキーはAppleのデスクトップOSのバージョンに以前から搭載されていましたが、その機能はiOSに見られるようなオートコレクト／オートコンプリートの機能に限られていました。以前は、単語を入力中にESCキーを押すと、その単語の最初の数文字に一致するオートコンプリート候補が表示されるだけでした。例えば、「iDow」と入力してESCキーを押すと、「iDownloadBlog」が候補として表示されることがあります。これは、ユーザーの入力習慣を学習しているためです。
Yosemiteでは、この機能は未入力の単語の候補表示まで拡張され、完全な文章の入力にも使用できます。ただし、最初の候補単語を繰り返し選択すると、最終的にフレーズがループしてしまう傾向があります。まだ多少粗削りで、ほとんどのアプリケーションでサポートされていないものの、今後のアップデートで便利な機能になることを期待しています。
現時点では、この機能はテキストエディットなどの特定のアプリケーションでのみ動作します。また、メッセージアプリでも機能が非常に限定されており、グループチャットの受信者の名前のみが表示されるようになっています。Safariをはじめとする多くのアプリでは現在全く動作しませんが、今後他のプログラムとの互換性も向上していくと思われます。
メッセージとメールに関しては、受信メッセージの内容に基づいてワンタップで返信を自動的に提案するという iOS 8 の注目の機能が Yosemite でも動作するようになるかもしれません。そうなれば、「QuickType for OS X」が便利な機能であることが立証されるでしょう。
