BlackBerry PlayBookは先週発売されましたが、賛否両論の評価を受けています。iPadの強力なライバルとして市場に参入したこの最新機種は、当然ながら批判も浴びせられています。使えるアプリケーションはごくわずかで、OSも一貫性がありません。
現時点では、このタブレットは市場シェアの面でiPad 2に脅威を与えるほどではないものの、Appleの皆さんにはぜひ参考にしていただきたい。巨大企業であるAppleは、この新興タブレットから学べる点がいくつかあるはずだ。
1. フラッシュビデオ
皆さんもご存知でしょうから、まずはFlashについてお話しましょう。Flashがモバイルデバイスでちゃんと動作するのを見たことはありませんが、BlackBerry PlayBookではFlashビデオを問題なく再生できます。最近はFlashがなくてもそれほど困ることはないでしょうが、Flashベースのビデオが再生できたらもっと嬉しいですね。
2. 画面解像度
信じられないかもしれませんが、最先端技術を駆使していないことで知られるResearch In Motion社が、iPad 2よりも明るく鮮明な画面を開発したのです。Appleには次期iPadの画面解像度を大幅に向上させてもらいたいですね。Retinaディスプレイはいかがでしょうか?
3. 優れたネイティブウェブブラウザ
Safariの機能を補うサードパーティ製アプリは豊富にありますが、デフォルトのブラウザとして使うことはできません。メールやアプリからリンクを開くと、すぐにSafariに戻ってしまいます。一方、PlayBookのウェブブラウザにはタブウィンドウがあり、簡単に管理できます。SafariのマルチページブラウジングシステムはiPhoneではうまく機能しますが、iPadではデザインが少し変更される可能性があります。
4. ステレオスピーカー
iPadはゲームや映画鑑賞に最適なポータブルメディアデバイスとして宣伝されていますが、モノラルスピーカーは時代遅れです。PlayBookはステレオスピーカーを搭載し、音質は抜群です。AppleのiDevice製品にはもっと高品質なスピーカーがあってもいいのにと常々思っていましたが、Appleはアクセサリメーカーがその穴を埋めてくれると想定しているだけなのでしょう。
5. 電話のペアリング機能
PlayBookを使えば、BlackBerryスマートフォンをテザリングして、あらゆる情報にリアルタイムでアクセスできます。PlayBookのカレンダーアプリと連絡先アプリがネイティブに提供されていないという欠点は承知していますが、iPhoneでもこの機能が使えるようになればもっと良いでしょう。iPhoneからiPadに写真を転送するのにサードパーティ製アプリを使う必要がなくなることを想像してみてください。
ということで、BlackBerry PlayBookの優れた点をいくつかご紹介しました。RIMのタブレットはまだ初期段階であることは明らかで、iPad 2がタブレット戦争で優勢であることは明らかです。とはいえ、上記の欠けている機能のいくつかが、Appleの次期タブレットに搭載されることを期待したいところです。