ウーバーの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)であるトラビス・カラニック氏(40歳)は、無期限の休職を経て、シリコンバレーの主要投資家5社の要請により昨日辞任した。カラニック氏は引き続き同社の取締役会に留任し、議決権のある株式の過半数を保有し続ける。
ウーバーの広報担当者はコメントを控えた。
ニューヨーク・タイムズの記者マイク・アイザック氏は、カラニック氏がCEOの職を辞任するのは「株主の反乱」により同社に留まることが困難になったためだと述べた。
「私はウーバーをこの世の何よりも愛しており、私生活のこの困難な時期に、ウーバーが新たな争いに気を取られるのではなく、会社再建に戻れるよう、投資家の要請を受け入れて身を引いた」とカラニック氏は声明で述べた。
昨日、ウーバーの主要投資家5人がカラニック氏の即時辞任を要求した。その中には、配車サービス企業の最大株主で、同社のパートナーの1人であるビル・ガーリー氏がウーバーの取締役に就任しているベンチャーキャピタル企業ベンチマークも含まれている。
こちらはカラニック氏がウーバーの運転手と口論している様子を映したブルームバーグのビデオだ。
主要投資家5人は、シカゴ滞在中のカラニック氏に宛てた書簡で辞任を要求した。「Uberを前進させる」と題されたこの書簡は、経営陣の交代の必要性を強調している。
取締役会は声明の中で、カラニック氏は「常にウーバーを第一に考えてきた」と述べた。
彼がCEOを辞任することで、ウーバーは「同社の歴史におけるこの新たな章を全面的に受け入れる余地」を得ることになる。
以下は記事からの抜粋です。
シリコンバレーでは、スタートアップ企業のCEOをこれほど公然と批判するのは比較的異例だ。投資家は起業家とその積極性、特に急成長中の企業を称賛することが多い。株主が投資を守ろうと動くのは、スタートアップ企業が危うい状況に陥ったり、業績が悪化したりした場合だけだ。
ウーバーは企業文化に関する調査後に20人近くの従業員を解雇し、現在、最高執行責任者を含む新たな幹部を探している。
Uberは最近、ボゾマ・セント・ジョン氏を最高ブランド責任者に任命した。
彼女は、2014年5月にクパチーノの巨大企業Apple Musicが30億ドルでBeats Musicを買収した後、2017年6月まで同社でマーケティング担当役員を務めていた。