Appleは、Apple Watchのユーザーに、発売されたばかりのウェアラブルデバイスに関するフィードバックを求めるメールを送り始めました。メールには、デバイスを購入した理由やこれまでの満足度など、幅広い質問を含む長文（約15分）のアンケートへの回答が求められています。
この調査が興味深いのは、Appleが通常市場調査を実施していない点です。過去にアンケート調査はありましたが、頻繁に行われているわけではありません。スティーブ・ジョブズが市場調査を嫌悪していたことは有名で、2008年にフォーチュン誌にこう語っています。「私たちは市場調査を一切行いません。コンサルタントも雇いません。ただ素晴らしい製品を作りたいだけです。」
同社が顧客からのフィードバックを一度も求めていないというわけではありません。Googleでちょっと検索すれば、そうではないことがすぐに分かります。しかし、発売されたばかりで、しかも評価が賛否両論となっている製品について、これほどまでに手間のかかる詳細なアンケートを送ることは、「私たちのサービスについて教えてください」というだけの単純な話ではありません。
Appleは大量のメールに加え、カスタマーサービス担当者にApple Watchに関する顧客フィードバックを集めるよう依頼したようです。Apple WatchにApple Careを追加するために電話をかけてきた顧客は、新しいデバイスについて少なくとも12件もの質問を受けたと述べており、中には迷惑に感じるほどのものもあったそうです。
Apple Watchが4月10日に正式に注文受付を開始して以来、Appleは販売数についてほとんど口を閉ざしており、「スマートウォッチへの反応は驚くほど素晴らしい」といった漠然としたコメントにとどまっている。しかしながら、供給不足にもかかわらず、アナリストは初期販売台数が200万台を超えたと推定している。
