健康と医療研究に関しては、Appleはすでに様々な枠組みを構築しています。しかし、同社はさらにもう一つの枠組みを準備しているようです。
9to5Macの報道によると 、Appleは現在「SensorKit」と呼ばれる全く新しいフレームワークを開発しているという。開発に詳しい関係者から同誌に提供された情報によると、このフレームワークは主に研究調査に重点を置くものになるという。このフレームワークにより、開発者はApple WatchやiPhoneなど、Appleの様々な製品に搭載されている様々なセンサーと直接統合できるようになるという。
このフレームワークを利用するアプリは、環境光センサー、加速度センサー、ジャイロスコープ、位置情報、キーボード情報、歩数計、Apple Watchの心拍数、Apple Watchの手首検出機能、さらにはアプリの使用状況レポートなど、幅広いセンサーにアクセスできるようになります。アプリの使用状況レポートは、サードパーティ製のスクリーンタイムアプリをApp Reviewで問題にならずに開発することを可能にするでしょう。
この新しいフレームワークに加えて、Appleは専用のリサーチアプリを新たにリリースすると報じられています。このアプリでは、ユーザーは参加している様々な調査を管理できるようになります。個々の調査は、App Store内で個別のアプリとしてリリースできます。
SensorKitが実際に開発中であれば、Appleのデバイス向け医療フレームワークとして、ResearchKitやCareKitに加わることになります。CareKitは、開発者がユーザーの健康状態を追跡するのを支援することを可能にします。一方、ResearchKitは、開発者がアンケート、タスク、同意書を作成できるように設計されています。
SensorKitは、Apple製品に内蔵されたセンサーにアクセスできるため、研究調査をはるかに容易にする可能性があるようです。残念ながら、この新しいフレームワークが開発者や消費者向けにいつリリースされるかは未定です。
Appleは9月10日(火)に「イノベーションのみ」のイベントを開催します。もしかしたら、そこで新しいフレームワークがステージに上がるかもしれません。