現状では、自分のプライバシーをアプリに託すのは困難ですが、アプリ開発者がユーザーのプライバシー保護には全く関心がなく、むしろ利益や監視のためにユーザーデータを収集していることが判明すると、私の懸念はさらに深まります。
私にとって特に腹立たしい例としては、LinkedInやTikTokといった人気アプリがユーザーの許可なくクリップボードを盗み見ていたことが挙げられます。AppleのiOS 14アップデートでは、アプリ中心のクリップボードアクセスに対するユーザーの意識が高まりますが、脱獄済みでアップデートする予定がない場合は、iOS開発者shiftcmdkが新たにリリースした無料の脱獄ツール「NoClipboardForYou 」を使うことができます。
iOS 14のクリップボードプライバシー機能ほど高度でもエキサイティングでもないものの、NoClipboardForYouは、侵入的なアプリをクリップボードから遮断する点で同等の効果を発揮するはずです。インストールすると、設定アプリに専用の環境設定パネルが追加され、ユーザーはクリップボードデータへのアクセスを許可するアプリを設定できます。
インストール済みアプリのリストと一連のトグルスイッチで構成される設定パネルでは、アプリを「オン」にすることで、クリップボードへのアクセスを無効にできます。Appスイッチャーで設定を変更したアプリは、強制終了して再起動しないと変更が有効になりません。
特定のアプリのクリップボードアクセスを拒否することには、当然ながら影響があります。無効にしたアプリに何かを貼り付けようとしても、アプリはクリップボードの内容を読み取れないため、貼り付けはできません。一方、そのアプリはクリップボードへの書き込みは引き続き可能であり、つまり無効にしたアプリからテキストをコピーすることは可能です。この調整により、アプリへのデータ入力はより面倒になりますが、アプリが盗み見ることができなくなるため、プライバシーの観点からはメリットがあります。
脱獄済みの端末でクリップボードのプライバシーを制御したい場合は、お好みのパッケージマネージャーを使ってshiftcmdkのリポジトリからNoClipboardForYouを無料でダウンロードできます。この調整ツールは脱獄済みのiOS 13デバイスに対応しており、開発者のGitHubページでオープンソースとして公開されています。
まだ shiftcmdk のリポジトリを使用していない場合は、次の URL を使用して、好みのパッケージ マネージャーに追加できます。
https://shiftcmdk.github.io/repo/
NoClipboardForYou を使って、乗っ取られた端末のクリップボードのプライバシーを保護する予定ですか? 下のコメント欄で、その理由やそうでない理由を教えてください。