Appleは、視覚的には知覚できない質感で、指やApple Pencilなどガラス表面に接触する物体に応じて変化する触感を実現する、iPhone、iPad、Mac向けの新しいタイプのディスプレイ仕上げを検討している。
PatentlyApple が最初に指摘したように、この発明により、触ると滑らかだが Apple Pencil と一緒に使うと少しざらざらして少し引っかかるようなカバーガラスが実現することになるだろう。
米国特許商標庁(USPTO)が木曜日に公開した、Appleの特許出願番号20170300114「物体間の摩擦係数を変化させるための、視覚的に感知できない質感を有する基板」は、まさにそのことを説明している。
記載の基板は、視覚的に知覚できない表面テクスチャを有し、多数の凹凸を有し、様々な入力物体に対して異なる摩擦係数を示す。いくつかの実施形態では、テクスチャ基板のテクスチャはガスエッチングプロセスを用いて生成される。
PatentlyApple は次のように説明しています:
ユーザーの指の表面積は、凹凸の間隔に比べて比較的大きいため、指は複数の凹凸に同時に接触します。複数の凹凸に同時に接触するため、凹凸からユーザーの指にかかる圧力は、指の接触面全体に分散されます。その結果、ユーザーがテクスチャ加工された基板に触れる際に、滑らかな感触が得られます。
このガラス、サファイア、またはプラスチックの基板は、画像の明るさ、コントラスト、その他の特性に悪影響を与えることなく、ディスプレイ デバイスの保護カバーとしても機能します。
Apple Pencilなどのスタイラスペンを使用すると、ユーザーの指で得られる抵抗力と比較して、より大きな抵抗力が生じるように、より粗い摩擦係数が加わります。ユーザーは、Apple Pencilの抵抗力が紙に書くときのように大きくなることに気付くでしょう。
この特許は2016年4月に初めて申請され、発明者としてAppleのエンジニアである松雪直人氏、デール・N・メメリング氏、マシュー・S・ロジャース氏、ビクター・ルッツァート氏の名前が挙げられている。
同社はまた、仮想キーボードなどを使用する際に、より触覚的な反応を実現する触覚フィードバックを統合した次世代の 3D Touch 技術も研究している。