iPhone XのTrueDepthシステムにはレーザー光送信機、受信機、その他の感知装置が内蔵されているが、将来のモデルではこれらの個別のモジュールが1つの部品にまとめられる可能性がある。
アップルのサプライヤーであるラーガン・プレシジョンのCEO、リン・エンピン氏は金曜日、同社がスマートフォン向けの3Dセンシングソリューションを開発している旨を株主と投資家に語った。
同氏は、AppleがiPhone XにFace ID生体認証センサーを採用したことを受けて、3Dセンシングの需要が急速に高まると予想していると強調した。
DigiTimes によれば、このような技術には、レーザー光が熱を放散させる状況でも光学特性を維持できる高度なレンズのペアが必要である。
現在、3Dセンシングソリューションには、オールガラスレンズ、ガラスとプラスチックを組み合わせたレンズ、そしてオールプラスチックレンズの3種類のレンズが使用されています。AppleのTrueDepthカメラがどのタイプのレンズを使用しているかは、デバイスの分解データがまだ入手できないため不明です。
ラーガン氏は、現時点で全面ガラスのソリューションを採用する予定の企業はないと言う。
リン氏は、ガラスレンズは光学特性においてプラスチックレンズよりも優れているものの、センシング能力においては劣ると述べた。また、ガラスレンズとプラスチックレンズの併用を計画している顧客もいると付け加えた。ラーガンは現在、非球面成形ガラスレンズの製造可能性を評価している。
Appleのサプライヤーは、TrueDepthカメラの製造歩留まりが数週間にわたって低迷している。しかし、これらの部品の量産経験を積むにつれて、AppleはKGIアナリストのミンチー・クオ氏が最近予測したように、2018年モデルのiPhone全シリーズと将来のiPad Proモデルで、生体認証ソリューションとしてFace IDを採用できるようになるはずだ。
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