AppleのiPhoneとiPadの広告は、競合他社とは一線を画しています。AndroidデバイスのテレビCMでは「1.5GHzプロセッサと512MBのRAMを搭載」といったスペックが謳われていますが、AppleのCMでは「高速」や「魔法のような」といったより馴染みのある言葉が使われています。
おそらく、このシンプルな戦略こそが、Appleストアに大勢の顧客を駆り立て、最新ガジェットを手に入れさせ続けているのでしょう。とはいえ、過度にシンプルなアプローチで知られるAppleにとって、近々登場するクラウドサービスは少々複雑すぎるように思えるかもしれません。
米国の消費者の大半は何らかの形でクラウドコンピューティングを利用しています。しかし、NPDグループの最新調査によると、「クラウドコンピューティング」という言葉を知っている消費者はわずか22%にとどまっています。iCloudの正式リリースが近づくにつれ、果たして成功するのかという疑問が湧いてきます。
Apple の iCloud ランディングページより:
iCloudは、音楽、写真、アプリ、カレンダー、書類など、様々なコンテンツを保存します。そして、それらをワイヤレスで、お使いのすべてのデバイスに自動的にプッシュします。コンテンツを管理する最も簡単な方法です。もう、もう何もする必要はありません。
毎日テクノロジーブログを読んでいる私たちのほとんどにとって、この説明は完全に理にかなっています。しかし、一般消費者にとってはどうでしょうか?毎日iPhoneを使っている50歳の母は、「ワイヤレスですべてのデバイスにプッシュ」という説明を聞いて、おそらくどこかで迷子になってしまうでしょう。
誤解しないでください。iCloudはMacとiOSデバイスを頻繁に利用するユーザーの間では人気が出るでしょう。なぜなら、両者間でコンテンツを同期する最も簡単な方法だからです。しかし、iPhoneを「かわいい」とか「操作性が良い」と思っているAppleの新規顧客層の大多数にとっては、あまりにも分かりにくいかもしれません。
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[AppleInsider]