ロイター通信は今朝の独占報道で、EU規制当局がAppleと電子書籍出版社4社による提案を受け入れる見通しだと報じています。この提案により、Amazonなどの小売業者はiBookstoreよりも低価格で電子書籍を販売できるようになります。出版社のサイモン＆シュスター、ニューズ・コープ傘下のハーパーコリンズ、ラガルデールSCA傘下のアシェット・リーブル、そしてドイツのマクミランを所有するゲオルク・フォン・ホルツブリンク社は、いずれも8月に譲歩を提示していました。一方、Appleは9月、EUにおける電子書籍代理店モデルを放棄しました。これは、反トラスト法違反の調査による悪影響を回避するためです。
ロイターは次のように報じている。
欧州連合（ＥＵ）の規制当局は、独占禁止法調査を終わらせて罰金を回避するため、アマゾンなどの小売業者が電子書籍をアップルより安く販売することを認めるというアップルと書籍出版社４社による提案を受け入れる予定だと、関係筋２人が月曜日に明らかにした。
同じく調査対象となっているピアソン社のペンギングループは、この提案には参加しなかったと報じられている。関係筋は報道機関に対し、 「欧州委員会は提案を受け入れ、来月決定を発表する可能性が高い」と伝えている。
欧州連合（EU）の規制当局は、Appleと上記の出版社4社が、iTunesで販売されている書籍を競合するデジタルストアでより安く販売しないことを義務付けることで、価格操作を共謀したと主張した。規制当局はこの方針を、AmazonがAppleの電子書籍価格を下回るのを防ぐための試みだと解釈し、最終的にはAmazonでの電子書籍価格高騰につながった。
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