Appleの幹部が、既存および今後公開予定のスティーブ・ジョブズ映画にあまり乗り気ではないことは周知の事実です。最近の例としては、スティーブ・ジョブズの未亡人であるローレン・パウエル・ジョブズが、ソニー・ピクチャーズによるハリウッドの伝記映画を「潰そうとした」と報じられています(ウォール・ストリート・ジャーナルによると、彼女はアーロン・ソーキンの脚本による製作を何度も中止させようとしたとのことです)。
偶然かどうかはわからないが、ABCニュースは、気まぐれなApple創業者が2007年の最初のiPhone発売前日にAppleの幹部たちに話しかける様子を捉えた、これまで公開されたことのない映像を独占入手した。
このビデオは、iPhone 4s メディアイベントのわずか 24 時間後の 2011 年 10 月 5 日に、長年の膵臓がんとの闘病生活による合併症で亡くなった Apple 共同創設者の気まぐれな面を映し出している。
こちらはABCのビデオです。
このクリップには Flash が必要です (ABC にお問い合わせください)。
ABC によると、Apple は昨日、2011 年 10 月 5 日の Jobs 氏の死去 4 周年を記念する一環として、これらの率直なテープを従業員向けに公開したという (Jobs 氏の死去 4 周年を記念して従業員に送った Tim Cook 氏の社内メモについては、ここを参照)。
一方、ジョブズのこの社内ビデオを公開することは、スティーブ・ジョブズ映画にまつわる物語をコントロールし、ハリウッドが描く故共同創業者を家族を大切にせず従業員を尊重もしない冷酷なビジネスマンからアップルを遠ざけようとする試みと解釈することもできるかもしれない。
「ジョブズ氏を否定的に描いた映画を見たら、世代全体が彼に対する考え方を変えるだろう」と、長年アップルの取締役を務め、ジョブズ氏の友人でもあったビル・キャンベル氏はウォール・ストリート・ジャーナルに語った。
興味深いのは、もう一人のアップル共同創業者であるスティーブ・ウォズニアックが、ソニーの伝記映画のコンサルタントとして20万ドルを受け取ったということだ。この映画は10月23日の一般公開に先立ち、10月9日に限られた数の劇場で公開される。
出典:ABCニュース