アップルの待望のiPhone 5Cは、マルチカラーのプラスチックボディと低価格で注目を集めたが、今後は携帯電話契約に致命的な打撃を与えることで有名になるかもしれない。その試金石となるのは、アップルが今月発表する廉価版iPhoneで、アナリストの予想では補助金なしで400ドルから500ドル程度になる。2年契約を義務付けていない米国の通信事業者T-Mobileが、初めて従来型通信事業者のAT&TとVerizonと直接対決することになる。
アナリストによると、国内キャリア4社が新型iPhoneを同時に発売するため、両キャリアともT-Mobileに顧客を奪われる可能性があるという。AT&TとVerizonはどちらも2年契約と引き換えにiPhoneの価格を補助しているが、T-Mobileはそのような条件を設けていないことを高く評価している。T-Mobileは2013年4月にiPhoneの販売を開始した…
「かつては唯一のiPhoneキャリアだったAT&TとVerizon Wirelessは、成長鈍化に悩まされすでに飽和状態にある米国の無線通信業界において、T-Mobileのより柔軟なサービスプランにユーザーを奪われる危機に瀕している」とブルームバーグは報じている。
業界観測筋は、米国第4位の航空会社が「適切な時に適切な場所で適切な商品を提供している」と評している。
iPhone 5Cの魅力をめぐる議論の多くは、端末の補助金が一般的でない中国とインドに集中しているが、安価なiPhoneは、逼迫した米国の携帯電話市場で通信事業者に利益をもたらす可能性がある。
我らがクリスチャン・ジブレグも1月に同じことを指摘していました。
T-Mobileのプリペイドプランの無制限4Gデータは、より安価で契約不要のiPhoneにぴったりかもしれない。
— クリスチャン・ジブレグ (@dujkan) 2013年1月9日
国内加入者にとって、iPhoneを提供する最初の米国キャリア2社であるAT&TとVerizonは、2年間の契約と引き換えに低価格のApple製端末を提供しているため魅力的だ。
実際、ブルームバーグによると、補助金なしのiPhoneの価格は649ドルです。iPhoneの価格が下がれば、T-Mobileの契約不要プランの料金が上がる可能性があります。
「より安価なiPhoneはT-Mobileの予算計画にぴったり合うかもしれない」と Recon Analyticsのアナリスト、ロジャー・エントナー氏はブルームバーグに語った。