時には、大々的な宣伝なしにバグが修正されることがあり、最近公開された macOS Catalina 10.15.3 もその例のようです。
macOS Catalinaの最初のバグを発見したボブ・ジェンドラー氏( The Verge経由)によると、AppleはデスクトップOSの最新のパブリックアップデートでこの問題を修正したとのことです。このバグにより、メールの断片が暗号化されているにもかかわらず、暗号化されていないかのように読み取られる可能性がありました。
Gendler氏は昨年7月にこのバグを発見し、すぐにAppleに報告しました。私たちは11月にこのバグについて報告しましたが、当時Appleは将来的にこのバグを修正すると発表していました。そして今、AppleがmacOS Catalina 10.15.3のリリースで実際にこの問題を修正したことが判明しました。
私はAppleseedベータプログラムに参加しており、アップデートの初期リリースを定期的にテストしています。10.15.3のベータ版がリリースされた際にリリースノートで、暗号化されたメールがSpotlight検索に表示されなくなると記載されていたのを見て、大変嬉しく思いました。また、AppleCare Enterpriseサポートからも、ほぼ同時期に今後の修正について連絡がありました。前回のブログ投稿から90日も経たないうちに、10.15.3の正式リリースでメール暗号化のバグが修正されました。
当初のレポートでも指摘したように、この問題はおそらく少数のメールユーザーにのみ影響を及ぼしました。暗号化されていないスニペットは、Siriの提案機能に使用されているmacOS内の見つけにくいデータベースファイルに保存されていました。
注目すべきは、Gendler氏が指摘したように、macOS Catalina 10.15.3のベータシード版において、Appleは暗号化されたメールがSpotlight検索に表示されないと発表していたことです。しかし、macOS Catalina 10.15.3の公開リリースノートには、このバグの修正については一切触れられていませんでした。
Appleは、このバグを報告せずに直接修正したのかもしれませんし、あるいは、このバグが再発するのを防ぐために、暗号化されたメールのインデックス作成方法を変更しただけかもしれません。いずれにせよ、Gendler氏の発見に基づくと、Appleは問題を修正したようです。