アップルは、自動車事故が検知されるとすぐに米国の911などの緊急サービスに自動的に電話をかける新機能を、iPhoneとApple Watchデバイス向けに2022年に発表する予定だと報じられている。
ハイライト
- 2022年にiPhoneとApple Watchで自動車事故検出機能が開始される予定
- モーションセンサーデータと人工知能を使用して自動車事故を検知する可能性がある
- 衝突検知に新しいハードウェアが必要になるかどうかは不明である。
- Appleはこの機能をカバーする特許を複数申請している。
Apple WatchとiPhoneの衝突検出機能は2022年に登場?
ウォール・ストリート・ジャーナルの最新報道によると、衝突検知機能はiPhoneとApple Watchの両方で動作するとのことです。自動車事故を検知すると、この機能は911などの緊急サービスに自動的に通報します。このシステムは、スマートフォンの位置情報とモーションセンサーのデータを活用して自動車事故を検知すると考えられています。例えば、急激な加速度の変化は、自動車事故が発生したことを意味する場合があります。
出版物とこの機能に詳しい人々によって確認された文書によると:
衝突検出機能は、加速度計を含むAppleデバイスに内蔵されたセンサーからのデータを活用し、例えば衝突時の重力、つまり「g」の力の急上昇を測定するなどして、自動車事故の発生を検知する。
同社は過去1年間、iPhoneやApple Watchのユーザーが共有した匿名の動作データを活用して衝突検出機能をテストしてきたとされている。
アップル製品はすでに1,000万件以上の車両衝突の疑いを検知しており、そのうち5万件以上に911番通報が含まれている。文書によると、衝突の疑いに関連する緊急通報があれば、それが本当に自動車事故であるという確信がアップルに高まるため、アップルは911番通報データを使って衝突検知アルゴリズムの精度向上に取り組んでいるという。
しかし、Apple がこのような機能を導入するのは初めてではないでしょう。
GoogleのPixelシリーズにも同様の安全機能が搭載されている
例えば、Google Pixelは2019年から衝突検知機能を搭載しています。Appleが長年にわたり申請してきた特許の中には、自動車事故後の自動緊急支援に関するソリューションが含まれているものもあります。さらに、App Storeには自動車事故検知専用のiPhoneアプリも提供されています。
この機能は、AppleがウェアラブルデバイスApple Watchに長年搭載してきた様々な救命機能(例えば転倒検出機能など)の拡張版のように思えます。転倒検出機能は、デバイスを手首に装着した際にApple Watchが激しい転倒を検知します。手首を軽く叩いたり、アラームを鳴らしたり、警告を表示したりするだけでなく、オプションで緊急サービスに連絡することも可能です。参考記事:Apple WatchでAppleマップを使うための便利なヒント