正式な独占禁止法裁判が終了した後も、電子書籍の価格設定をめぐる訴訟では、双方の主張が続いている。Appleは、司法省が提案した最新の罰則案は、ライバルであるAmazonを優遇する「大盤振る舞い」だと述べた。Appleの弁護団によるこの発言は、政府とiBooksが詳細をほぼ公開の場で詰めている最中になされた。
Appleの発言は、電子書籍業界における反競争的行為の防止を目的とした外部の反トラスト監視員の任命を司法省が強く求めていることを中心としていた。7月、Appleは電子書籍の価格操作と出版社との共謀でAmazonに対する有罪判決を受けた。
アップルの弁護士オリン・スナイダー氏は以前、政府の最新の提案は「弁論要旨を装った強引な提案」であり、モニターの代替案を見つけるよう求めた判事の要求を無視していると述べている。
CNET の報道によると、スナイダー氏はニューヨークの米国地方裁判所のデニス・コート判事宛ての書簡の中で、司法省の救済措置によりアマゾンは「アップルに対して大きな競争上の優位性」を得ることになると付け加えた。
彼はまた、コート判事に対し、政府に対し最新の提案を撤回し、判事の要求を満たす提案を提出するよう命じるよう求めた。火曜日には、この提案について議論するための公聴会が予定されていた。
司法省による当初の罰則案がAppleをはじめとする企業に却下された後、政府側の弁護士は修正案を提示した。この修正案では、10年間の差し止め命令を半分に短縮し、競合アプリからのリンクに関する要件も調整する内容だった。
しかし、外部の独占禁止法監視人を求める声は依然として残っている。
7月の裁判でAppleが電子書籍の価格カルテルで有罪となった後、報道によれば、Appleが支払わなければならない損害賠償額を査定するための別の裁判が2014年に行われる予定だという。