新型iPadが2週間前に発売され、好調な滑り出しを見せている矢先、ソフトウェアメーカーのMicrosoftが、社費によるiPad購入を禁止する計画を進めていると報じられています。ZDNetのメアリー・ジョー・フォーリー氏によると、Microsoftのセールス、マーケティング、サービス、IT、オペレーションズ・グループ(SMSG)が新たなポリシーを導入し、従業員にiPadとMacの購入を禁止する社内メールを送信したとのことです。
MicrosoftのMacintosh事業部は、Mac向けのOfficeなどのユーティリティを開発しているだけでなく、iPad周辺機器や、MSNやSkyDriveなどのiOSデバイス向けアプリも多数開発しています。また、本格的なOfficeスイートをiPadに搭載する取り組みを進めているという噂もあり、これが実現すればAppleのタブレットがエンタープライズ市場により深く浸透する助けとなるでしょう。
SMSGは世界中で4万6000人のマイクロソフト従業員を擁していますが、Apple製品の販売禁止がiPadの業績に顕著な影響を与える可能性は低いでしょう。Appleは昨年12月時点で5500万台のiPadを出荷しており、今四半期だけでiPad 2を除いて新モデルを1200万台販売すると予測されています。マイクロソフト従業員宛てとされるメールが下記に掲載されています…
送信者: Alain Crozier
送信日時: 2012年3月14日水曜日 午後1時17分件名: Apple製品購入
SMSG では、Apple 製品 (Mac および iPad) は会社の資金で購入してはならないという新しいポリシーを導入しています。
米国では来週、Apple 製品を Zones カタログから削除します。これは、これらの製品の標準的な購入方法です。
米国以外では、お客様の財務および調達チームと連携して、適切なメッセージを送信し、適切なプロセスを導入します。
現在の購入レベルは低いですが、これに伴い多少の移行作業が発生することを認識しています。米国における過去の購入履歴の詳細は、必要な変更点の理解を深めていただくために添付資料に記載しています。この件に関して皆様のご支援とリーダーシップに感謝申し上げます。
アラン・クロジエ
CFO | WW セールス、マーケティング&サービス グループ
WW SMSG ファイナンス
みなさんはどう思われるか分かりませんが、このメールが本物だとすれば、それは基本的に敗北を認めたことになります。
ご存知のとおり、Microsoft は今年後半に ARM および x86 搭載のモバイル デバイス向けの Windows 8 をリリースし、消費者向けタブレット市場に参入する予定です。
ここに、iPad 2 と、Microsoft の次期オペレーティング システムの最近リリースされたコンシューマー向けプレビューを搭載したタブレットのわかりやすい比較があります。