ウォール・ストリート・ジャーナルは昨日、アップルが音楽サービス「Tidal」の買収に向けて「予備的な協議」を行っているとする記事を掲載した。Tidalはラップ界の大物ジェイ・Zが2015年3月に5,600万ドルで買収したと報じられている。
表面上、Apple が Tidal に興味を持つのは、同社とアーティストとの強いつながりが理由のようだ。Jay-Z との契約以来、Tidal は 19 人の有名アーティストに同社の小口株式を譲渡してきた。
同紙の記事は、現在の協議では合意に至らない可能性があると警告しており、ニューヨーク・タイムズ紙の音楽記者ベン・シサリオ氏は「高位の情報筋2人」を引用し、アップルは近いうちにタイダルを買収することはないだろうと述べている。
「2人の高官の情報筋によると、AppleはTidalを買収しないという」と彼はツイッターに書いた。
シサリオ氏はそれ以上の詳細には触れず、ニューヨーク・タイムズにも記事を全文掲載しなかった。アップルがTidalを買収する理由は、市場から競合企業を排除する以外には考えられない。
2人の高位の情報筋によると、AppleはTidalを買収しないという。
— ベン・シサリオ (@sisario) 2016 年 7 月 1 日
他のコメントでは、Tidalの買収によってApple Musicの不足を補う独占コンテンツがいくつか得られると指摘されている。Apple Musicはこれまで、大物アーティストや独自の独占コンテンツに大きく依存してきた。Tidalはこれまで、ビヨンセ、プリンス、リアーナ、カニエ・ウェストといったアーティストの独占コンテンツを提供してきた。
Tidalの現在の加入者数は400万人。一方、Apple Musicの有料会員数は1500万人、大手音楽ストリーミングサービスのSpotifyの加入者数は3000万人だ。
Apple が Tidal を買収しても何も得るものはないことに同意しますか?
出典: ベン・シサリオ