アップルは昨日、正式名称を「Apple Park」とする未来的な新キャンパスに従業員が4月から入居を開始すると発表した。サンフランシスコ・クロニクル紙によると、アップルの最高経営責任者(CEO)ティム・クック氏は、この175エーカーの広さを誇る新キャンパスにオフィスを移転する予定だ。
記事では詳細がほとんど語られていないが、クック氏が最高デザイン責任者のジョナサン・アイブ氏や他のトップ幹部とともに、アップルパークのメインの280万平方フィートのリング型建物の最上階にオフィスを構えると推測するのは間違いないだろう。
アップルは、スティーブ・ジョブズの功績を称え、1,000席の巨大な地下講堂(今後、企業イベントやプレスイベントの会場となる予定)を「スティーブ・ジョブズ・シアター」と名付けたと発表しました。牧草地と本館を見下ろす丘の上に位置するこのシアターは、高さ20フィート(約6メートル)のガラスの円筒形の入口を備え、メタリックなカーボンファイバー製の屋根で覆われています。
「スティーブのアップルに対するビジョンは、彼がアップルに在籍していた期間をはるかに超えていました。彼はアップルパークを、未来の世代のためのイノベーションの拠点にすることを意図していました」とクック氏は声明で述べています。
Apple Parkには、従業員のために池と3.2キロメートルのウォーキング・ランニングコースが設けられます。同社は、500万平方フィート(約460万平方メートル)のコンクリートとアスファルトを撤去し、9,000本以上の在来樹を植樹しました。旧HPオフィスパークの跡地に建設される新キャンパスは、2017年4月に従業員向けにオープンする予定です。
同社の現在の本社からアップルパークに約1万2000人のエンジニア、開発者、その他のスタッフを移転するには、完了までに約6か月かかる予定だ。
空飛ぶ円盤に似た中央構造物の他に、新設キャンパスには、安全な研究開発施設、Apple 社員用の 10 万平方フィートのフィットネス センター、一般公開される Apple Store とカフェを備えたビジター センターなど、いくつかの付属建物が含まれます。
再生可能エネルギーのみで稼働する本社ビルは、ブルーム・エナジー社製の屋上太陽光発電システムと燃料電池(17メガワット)を併用し、世界で最もエネルギー効率の高い建物の一つとして認められています。新キャンパスに加え、AppleはInfinite Loopにある各ビルにも引き続きエンジニアを配置する予定です。
出典:サンフランシスコ・クロニクル