元Facebook社員が語るiPadアプリは5月から準備されていた

先週、Facebookは毎年恒例のF8カンファレンスを開催しました。AppleのWWDCと同様に、F8はFacebookがメディアや開発者に新たなイノベーションを披露するイベントです。

木曜日には数々の発表がありましたが、マーク・ザッカーバーグの基調講演では明らかに何かが欠けていました。iPadアプリです。存在は分かっているのに、なぜFacebookはまだリリースしていないのでしょうか？

The Next Webは、元Facebook社員のジェフ・ヴァーコーエン氏が本日書いたブログ記事を紹介することで、この問題に光を当てています。ヴァーコーエン氏はiPadアプリプロジェクトのリードエンジニアを務めていましたが、その後退社しています。

ジェフの投稿は削除されましたが、幸運にもThe Next Web がそのメッセージを入手することができました。

「Facebookをやめることについて

Facebookを辞める理由を多くの人に聞かれました。答えは複雑ですが、今年の1月からFacebookのiPadアプリのリードエンジニアを務めていたことに関係しています。

このアプリはまだリリースされていませんが、TechCrunchで悪名高いリークが流れました。5月には機能が完成していましたが、詳細は省きますが、夏の間、何度もリリースが延期されました。過去8ヶ月間、私はこのアプリの開発に多大な時間を費やし、時には週に80時間以上も作業することもありました。ソフトウェア開発者なら誰もが恐れる「常に2週間先までずれているリリース日」に間に合うようにと。

5月にアプリの機能完成を迎えた後、再び遅延すると告げられ、私はプロジェクトへの取り組みを完全に中止しました。数週間後、Nimbusプロジェクトに全力を注ぐことを決意しました。

アプリの機能完成から5ヶ月近く経ちましたが、TechCrunchでプロジェクトがリークされた時を除いて、リリースされたのを見たことがありません。言うまでもなく、これは私にとってフラストレーションの溜まる経験でした。このアプリの開発に携わった経験は、私がFacebookを辞めた大きな理由の一つですが、だからといって難しい決断ではなかったわけではありません。

Facebookで働いていた間、多くのことを学びました。Facebookは本当に刺激的な職場です。そこでの経験が理想とは程遠いものだったことを残念に思います。業界屈指のデザイナーたちと密接に仕事をする機会に恵まれ、David Recordon氏に密着しながら、同社のオープンソースチームで働く可能性を探ることができました。自分が何をしたいのかをじっくり考え、最終的に、方向転換してFacebookを離れる必要があると判断しました。

今後の幸運を祈っています。タイムラインは素晴らしいローンチでした。今後の同社の成長を見守るのが楽しみです。

FacebookがiPadアプリのオプションをブロックする前にロックを解除できた幸運な人なら、その堅牢性はご存知でしょう。では、なぜこれほど遅延が続いているのでしょうか？FacebookとAppleの競争が激化していることが、遅延の一因になっているのではないかと推測されています。

一方、TNWが指摘しているように、Appleの10月4日のイベントでこのアプリが特別に発表されるという噂もあります。iPad向けソフトウェアがiPhone/iPod touchの発表とどのように連動するかは定かではありませんが、可能性は否定できません。

Facebook の iPad アプリがまだリリースされていないのはなぜだと思いますか?